すりこぎダイアリー

世の中すりばち

イマイチだったGarmin vivosmart HRと地味に良い感じなEpson Pulsense PS-600

活動量計を買ってみた

健康診断の血液検査結果、中性脂肪が基準値の上限149を大幅に越える717になっていました。高中性脂肪血症というらしいです。対策として食事と運動の記録を付けようと思い活動量計なるものを買ってみました。アクティビティトラッカーとか、フィットネストラッカーとか、ライフトラッカーとか呼ばれるあれです。数ある活動量計の中から24/7で心拍数の記録が出来て自動で睡眠の記録をしてくれるモデルに絞り込み最終的にGarmin Vivosmart HRを購入しました。Fitbit Charge HRも検討したのですが、USで$129で販売されているものに2万円以上出す気がしなかったのと、Amazonのレビューで直ぐ壊れたという書き込みを幾つか見たので値段も手頃でAmazonのレビューも悪くなかったVivosmart HRにしました。

なんともイマイチな出来だったGarmin Vivosmart HR。

初めての活動量計ということもあり最初の数日は数値化される活動量をみてなかなか楽しんでしたのですが、使っていくうちに段々と不満が出てきました。尚、これを書いている時点でのFWバージョンは3.10です。
24/7 HRモニタリング時のリアルタイムでない心拍数。
これは予め分かっていたことなのですが、VivosmartHRの心拍数の測定は10分毎、もしくは動きが検出された際にはそれ以上の頻度でサンプリングするという可変式が採用されているらしく通常の活動量計モードでは最大10分前の心拍数が表示されてしまいます。ある程度動いている状態でも明らかにリアルタイムでないなと思う値が表示されていて実際使ってみるとなんともイマイチなのです。アプリから見ることの出来る一日の心拍数グラフもカクカク。ここのレビューによるとアクティビティ記録モード(エクササイズ記録モード?)でもサンプリングレートは1秒毎~7秒毎の可変のようです。24/7 HRモニター出来る活動量計に関してはこの記事が参考になりました。
目標心拍ゾーンから外れた際のアラートの設定が出来ない。
有酸素運動は縄跳びぐらいしかしないのですが、縄跳びしている間は表示画面が見れないのです。実はその機能あったりして、と念のためもう一度検索してみましたがVivosmart HRではやはり出来ないようでした。しかし、新しく出たGPS付きのVivosmart HR+というモデルでは設定出来る様です。
MyFitnessPalからしか出来ない摂取カロリー入力。
いままで食事のカロリー計算や記録等をした事が無かったのですが、これを機に始めてみました。ios用アプリのGarmin Connectでは直接入力出来ず、提携アプリのMyFitnessPalから入力しなくてはいけません。MyFitnessPalを使ってみたものの使い勝手にいまいち馴染めず、幾つか似たようなアプリを使ってみて今は摂取カロリーの記録を「あすけん」で取っています。
体脂肪率が入力できない。
体脂肪率はGarminの販売する体重計、Garmin index smart scaleからしか出来ないようです。なんだかなぁ。
とまぁ使っていてなんともイマイチな製品だなと思うようになってしまいました。

思い切ってEpsonのPulsense PS-600とやらを買ってみた。

イマイチ感が拭いきれなかったので潔くEpson Pulsense PS-600を追加購入してみたところこれが地味に良い感じ。まぁデザインはなんともイケてない感じで見た目も安っぽいですが機能面は満足しています。
活動量計モードでも毎秒脈拍を計測。
Garmin Vivosmart HRのサンプリングレートは前出の通り、Fitbit Charge HRで4秒毎、Epson Pulsense PS-600は毎秒です。さらにPS-600は時刻と心拍数が同時に表示できる上ゾーンも確認できます。Garmin Vivosmart HRは心拍数と時刻を同時に表示できません。更に、徒歩での移動時等でもたまに心拍数が脂肪燃焼ゾーンに入る事があるのですが、脂肪燃焼ゾーンに入るとエクササイズとして自動的にカウントされるのも便利です。
違和感のない着け心地。
Vivosmart HRが29.6gに対しPS-600は50gなのですがPS-600の方が着けていて気になりません。Vivosmart HRはある程度テンションを掛けておかないとちゃんと脈拍を読み取れなくなる事がありますが、PS-600の方は比較的軽いテンションでも割りと安定して読み取ってくれます。この辺りが着け心地に影響しているのでしょう。PS-600の方が接地面積が大きいのも計測が安定する要因だと思います。Vivosmart HRでは何度かテンションをかけ過ぎていたようでかぶれてしまったのですが、PS-600では今のところかぶれること無く快適です。
目標心拍ゾーンから外れた際にバイブレーションで知らせてくれる。
ターゲットのゾーンは「脂肪燃焼」「有酸素」「無酸素」の3つしか選べませんがターゲットのゾーンを下回った際と上回った際にアラートを設定出来ます。ターゲットに入った際にもバイブレートするようにアラートを設定できれば尚良かったのですが、残念ながら今のファームウェア(fw=v1.04)では設定できません。でも何も無いより全然いい。昔使っていたSuuntoのT3cというモデルはターゲットから外れている間警告が鳴り続けるという仕様だったのですが、鳴り続けるとうざいのでついつい頑張ってしまうというなかなか良い仕様でした。
シンプルで分かりやすいアプリ。でもApple Healthには非対応。
ios版のGarmin ConnectもWeb版も多機能そうですがごちゃごちゃしています。Pulsenseのアプリは非常に簡潔。これぐらいで丁度よいです。摂取カロリーの入力も時間を指定してカロリーを入力するだけのシンプルなもの。摂取カロリーを管理している「あすけん」や、体重/体脂肪率の記録を管理しているWithingsの体重計もApple Healthに対応しているのでPulsenseの方も対応してもらえると現在手動のデータ入力を自動化できて有り難いのですが、今の時点でまだ対応していないということは期待薄なのなか…。

心拍計測に期待するならPS-600の方が吉。

上記の通りVivosmart HRの24/7での心拍計測は計測頻度が少なすぎてイマイチです。エクササイズ時の計測も体感PS-600の方が安定している様に思います。機能は盛り沢山なVivosmartHRですがNotificationや天気等も無くても困らないですし、やはり基本機能がしっかりしている方が良いです。PS-600はANT+に対応していないですが、対応したものが必要ならば私は心拍計測に定評のあるMIOを試してみると思います。EPSONはGPS付きのRunsense SF-850というランナー向けのモデルも出しています。SF-850でも良いかなと思ったのですが、活動量計としての使用時のバッテリーの持ちが60時間と短かったので見送りました。 しかしまぁ機械を買ったからといって痩せるわけでも無く、記録を付け始めてから3週間程経ちますが体脂肪率は23%から24%の間で行ったり来たり、転職前の10%前後まで落とすにはまだしばらくかかりそうです…。