すりこぎダイアリー

世の中すりばち

初めてのロギング:クリスタルライン

やっとこさLM-2の配線も完了。最終的には入力はO2センサー、回転数(RPM)、スロットルポジション(TPS)、アクセルポジション(APS)、マニホールドエアプレッシャー(MAP)になりました。TPSが実際のスロットルの開度、アクセルポジションがアクセルからの入力です。


取り敢えずLM-2本体はハンドル部分に家にあったRAMマウントで取り付けました。そのうちもう少しスッキリする方法を考えます。雨降ったら終わりだし…。
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さて、肝心のロギングです。ログを取るためにシャーシダイナモにでも載せに行こうかとも思ったのですが、天気が良かったので高速を使ってプチツーリング気分で近場に走りに行くことにしました。目的地に選んだのは山梨のクリスタルラインです。


例によってナビの指示に従って中央道を西へ。目的地付近で高速を降ります。降りたらもうこんな感じで既に良い感じ。
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しかし…。クリスタルラインの始点まで行ってみると…。"通行止め"?! と諦めずにそのまま進んでみました。
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だんだん山を登っていくと、春陽気で暖かいなぁと思っていたのが段々と気温が下がってきます。途中のダムは凍ってるし…。
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路肩に雪も見え始めたところで、終了…。
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で、素直に帰る事にしました。ちょっとでしたがコーナリングも楽しめたし。


結局ちゃんとログが取れたかというと、まぁ一応採れてる事は取れているのですが、残念ながら十分なサンプルは採れませんでした。下記はLogworksと云うLM-2に付属のアプリで30分のログから空燃比の平均を出した物です。縦の軸はTPSからの値、横軸が回転数です。平均を見ると予想に反して全体的に濃いめです。ちなみにセットアップですが、吸気側はDNAフィルター+Stage2 Airbox lid、排気側はアクラエキパイ+サイレンサー(スパークアレスター装着)で、マッピングは一般に出回っているアクラ用のマップです。下記の表では空燃比がターゲットより濃ければ段々赤に、薄ければ青で表示されるようになっています。ターゲットは12.8に設定してあります。分かりやすく横20縦20で表示させてありますが、更に細かく表示する事も可能です。また各回転数xTPS毎にターゲットの空燃比を設定し、差分を%で出すことも可能です。
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今回のログで興味深かったのがAPSとTPSの値。赤の線がAPSで緑の線がTPS。信号の入力電圧の範囲が少し違うので(APSの方が少し高い)ので直接は比べれませんが、APSに対してTPSの方が滑らかに動いているのが分かります。また少なからず遅延が発生しているところもあります。ECUがエンジンの回転を見ながら適切に調整してくれているのでしょう。
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さすがに公道で全開で走る訳にはいきませんので次はシャーシダイナモ上かサーキットでログを採ってみる予定です。マッピングの編集はその後になりそうです。またAPSの入力範囲は0.7V(0.68V?)から4.0Vと分かっているのですが、TPSの信号の電圧の範囲がまだ分かっておらず、%への変換が出来ていません。またMAPセンサーの方も入力電圧の範囲が分かっていません。この辺も調べる必要があります。


あとはエアボックス完全撤去も試してみたいのですが、これはまだまだ先の話になりそうです。




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今さらながら追記:代理店の人が仰るにはLM-2はかなりの電気を食うらしく、バイクではなかなか安定した動作が難しいそうです。