接写リングとクローズアップレンズ

最近水中での撮影にニコンのAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDというマクロレンズを使用しています。このレンズは等倍マクロなので、小さい被写体の為に倍率を更に上げる方法を模索中です。方法としてはテレコンバーターで倍率を上げるやり方が手っ取り早い様ですが、今回は倍率を上げると共に最短撮影距離を短くしようと思いエクステンションとクローズアップレンズを試してみました。今回は撮影距離と倍率に焦点を置き、イメージクオリティー等はまた別の機会にじっくり比べてみたいと思います。

エクステンションチューブはkenkoのデジタル接写リングを使用しました。ニコン用接写リングでGタイプのレンズに対応しているのはこれしか無い様です。ボディはちゃちいプラスチック製で剛性は低いです。12mm、20mm、32mmと長さの違う3つのチューブがセットになっています。

連結させて使用可能ですが、連結させるとしなります。3本連結させると横から見て分かるほど。中華製の激安ならこれでもしょうがないかと思いますが、割といい値段しますし一応ボディ横にはMade in Japanと書かれています。この値段取るならもう少しシッカリ作って欲しいですね。個別での使用ならまぁなんとか使えそうっていうぐらいの印象です。バラしてみると中身はちゃんとしてるようなので尚さら残念です。ボディにもっと硬い樹脂使うか金属製にしてくれればいいのに。

クローズアップレンズの方は海外のフォーラム等で評判の良さそうなCanon 500DかRaynoxのDCR-5320かで迷ってCanon 500Dにしました。どちらとも何故か国内では人気が無さそうです。500Dは2ディオプター相当でレンズ2枚構成のアクロマート(AC)タイプです。

62mmサイズの500Dは無いので72mmを購入。Kenkoのステップアップリングを使用して取り付けました。

上記の機材を使用した際の倍率等の実測値は下記の様になりました。だいたいどんな感じか知りたかっただけなので、実測値はかなりテキトウに測った値です。倍率横の()内の数字はフレームに収まる被写体の幅です。

	最大倍率	最短撮影距離	撮影距離@∞	撮影倍率@∞
無し	1.09倍(33mm)	30cm	∞	1/∞倍
中間リング12mm	1.26倍(28.5mm)	30cm	127cm	0.09倍(410mm)
中間リング20mm	1.33倍(27mm)	30cm	82.5cm	0.15倍(235mm)
500D	1.38倍(26mm)	28cm	79cm	0.17倍(210mm)
中間リング32mm	1.56倍(23mm)	31cm	57cm	0.27倍(132mm)
中間リング68mm	2倍(18mm)	34cm	40.5cm	0.62倍(58mm)

エクステンションを使用すると最短撮影距離が縮まると思ったのですが、結果は予想に反して未使用時と殆ど変わりませんでした。長いエクステンションになると最短撮影距離は逆に伸びてしまっています。マクロレンズでは無い35mmのレンズで試した時は予想通り短くなったので、マクロレンズだからなのかな? クローズアップレンズの方も多少最短撮影距離は短くはなったものの期待していたほどでは無かったです。そのうちCanon 250D(4ディオプター)でもどれ位最短撮影距離が短くなるか試してみたいです。
最終的には1.4倍テレコンバーター+500Dもしくは1.4倍テレコンバーター+Inon UCL-165やUCL-100等のウエットレンズにしようと考えていたので今回1.4倍のテレコンバーター TC-14e iiも試してみたかったのですが何故だかどこも売り切れ状態でした。入学式シーズンだからなのか、それともたまにNinon rumorsにウワサがあがる新型のTC-14e iiiがでるのか?!

ちょっと試しに撮った画像です。
まずは何も付けていない状態。

オリジナルサイズ

オリジナルサイズ


500D装着時

オリジナルサイズ

オリジナルサイズ


20mmエクステンション装着時

オリジナルサイズ

オリジナルサイズ

20mmエクステンションと500Dで何枚か撮った写真を比べてみると500Dの方がシャープなように思います。

Kenko レンズアクセサリ デジタル接写リングセット ニコンAF用 12mm、20mm、36mmセット

Canon クローズアップレンズ 500D 72mm

Canon クローズアップレンズ 250D 58mm