すりこぎダイアリー

世の中すりばち

トヨトミ KR-47A / オガワ ロッジシェルター: 北海道での秋キャンプ、我が家の寒さ対策

キャンプ初心者が選んだのはトヨトミ KR-47A

諸事情で6月から北海道で生活しています。せっかく北海道にいるのでキャンプ始めてみました。大人2人、小型犬2匹用に選んだテントはオガワのロッジシェルター2です。ロッジシェルターでの秋冬のキャンプに向けてトヨトミストーブのKR-47Aを選びました。トヨトミKR-47Aを選択した理由や購入前に疑問だった事などをまとめてみました。
注意:テント内で石油ストーブを使うのは危険です。一個人の体験を元に書いています。絶対に真似したり参考にしないでください。

トヨトミ KR-47Aを選択した理由

キャンプでの暖房でメジャーなのは石油ストーブと薪ストーブの様です。運用の手軽さから石油ストーブを選択しました。薪ストーブの方が趣があっていいなぁと思ったのですが、実際の運用を考えると夜中つけっぱなしも難しそう(薪の大きさと給排気の調整で可能ではあるようですが)なのと、燃料用の薪も含めると結構な量の荷物が増えそうなので諦めました。
なぜか反射式の石油ストーブは頭になく、対流式の石油ストーブの中から選定しました。キャンプ用の石油ストーブで人気のあるコンパクトなサイズのフジカハイペット(2.5kw)、アルパカストーブ(3.0kW)、トヨトミレインボー(2.50kW~1.25kW)はロッジシェルターで使うには火力が心もとなく、もう少し火力のあるトヨトミKS-67H(6.66kW)、トヨトミKR-47A(4.7kW~3.76kW)、コロナSL-5121(5.14kW)の3機種で迷って結果トヨトミKR-47Aにしました。この3機種では大きさ、重さはそれほど違いません。火力はこの3機種の中ではKR-47Aが一番低いですが、ニオイが少ない、赤外線で温かい、火力調整幅が広いと謳っている「ダブルクリーン」に惹かれてKR-47Aにしました。ちなにみこれら3機種のサイズは下記の通りです。

サイズ 重さ
トヨトミKS-67H 583×482×482mm 11kg
KR-47A 560.5×474×474mm 12kg
コロナSL-5121 553×460×460mm 9.9kg

トヨトミ KR-47Aの大きさと運搬

KR-47Aのサイズは560.5×474×474mmとそこそこ大きいです。実物を見るまでイマイチサイズ感がつかめず、テントに設置した際のイメージが出来ませんでしたが、ロッジシェルターに設置してみて大きすぎるということもなかったです。

KR-47Aの重さは12kg。灯油1Lあたり800g程なのでタンクに半分灯油が残っていると15kg程になります。今住んでいるのがエレベーター無しの4階なので毎回KR-47Aを4階から階段で運ばないといけないのですが、毎日の事でもないのでそれほど苦ではないです。ハンドルを持って運ぶと大変なので下から持ち上げて運んでいます。車への搭載が心配でしたが、デリカD5の2列目足元にいい感じに収まってくれています。ストーブは前回の残タンの状態で運んで現地でポリタンからストーブへ給油するようにしているので満タンで運んだ事は無いですが、いまのとこ運搬中に灯油が漏れることも無いです。運搬時には特にケース等は使用せずそのまま載せています。

トヨトミ KR-47Aの火力

まだ6泊ほどしか使っていないですが、一番寒かった日で最低気温1.4℃、最高気温12.1℃(アメダス)でしたが快適に過ごせました。最低気温が朝の5時だったのでこの時点でのテント内の温度が測れていないですが、起きている間はテント内(中央部分)を20℃以上に保て、時間帯によっては最大火力では暑いぐらいでした。

対流式なのでテント内の熱を循環させるためにテント中央部にはバッテリーで動く吊り下げ式のファンを設置しています。

ちなみに寝る時はFieldoorの車中泊マットL(幅123cm/5cm厚)の上にモンベルのファミリーバッグ #1#3を連結したものを敷いて、間にポータブル電源に繋いだ電気毛布を挟んでいます。大人二人でも快適です。電気毛布は無くても使い捨てカイロで代替できるかと思います。

トヨトミ KR-47Aの燃費

メーカーの公表値では燃焼継続時間(火力最大~最小)が約15~19hとなっています。
燃費をKS-67Hを比較するとカタログ値は下記の様になっており、タンク容量が大きく火力が低い分燃焼継続時間はKR-47Aの方だいぶ長くなっています。コロナSL-5121のカタログには燃焼継続時間等の記載は無いですが、タンク容量が6.0LとKR-47Aより少ないので燃焼継続時間はKR-47Aの方が長いのでは無いかと思います。

タンク容 燃料消費量 燃焼継続時間
トヨトミKR-47A 7.0L 0.457~0.366L/h 約15~19h
トヨトミKS-67H 6.3L 0.647L/h 9.7h

実際の運用ではおおよそ温度が下がり始める3時ぐらいから翌朝9時ぐらいまで点けっぱなしにしていますが、常に最大火力で点けている訳では無いのでいまのところ一泊のキャンプで満タン1回分で間に合っています。灯油は10Lのポリタンで運んでおり、撤収時にポリタンに残った灯油をKR-47Aに移し、次回キャンプに行くときはKR-47Aの残タン+満タンの10Lのポリタンという形で運用しています。1泊2日ならば更に温度が下がってもこの運用方法でいけそうに思います。一つKR-47Aで残念なのがタンクの油量計です。構造上仕方ないのかもしれませんが、給油してもなかなか0から動かないので0になってもあと2Lぐらい残っているのでは思います。

ストーブガードは必要?

ストーブガードの代わりに焚火などでも使える防風板を用意していたのですが、我が家の運用では必要ありませんでした。火が見える部分は上段下段ともガラスの筒に囲まれているので火が外に出ることもなく、設置場所もある程度幕から距離を取っているので引火の心配もなさそうです。ストーブ本体の鉄製のガードも大して熱くなるわけでもありませんでした。

トヨトミ KR-47Aの一酸化炭素対策

一酸化炭素警報機はDODから販売されている物と、アマゾンで2,000円位で販売されていた2台で冗長化しています。DODの一酸化炭素警報機のOEM元っぽいメーカーのAliのページを見ると元々は車載用の様です。なのでDODの物のは反応速度が早くリアルタイムに近い数値が見れるのでちょっと安心感があります。ヒーターに排気熱を利用する古いVWみたいな車だとこういうの必要なんでしょうね。2,000円ぐらいで購入した方は家庭用の火災警報器みたいな据え置き用らしく、サンプリングのインターバルが長いのか、平均値をゆとりを持って取っているのか、反応は遅いですが電池の持ちが良いです。

換気に関しては使い始めはベンチレーションを多めに開けていたのですが、今はテント上部にあるベンチレーションを前後2箇所を開けています。一酸化炭素警報機はちょこちょこチェックしていますが、いまだ0以外になったのを見ていないです。今はまだテントのスカートをぴっちりとペグ止めしていないので気密性がそんなに高くないからというのもあるかもしれません。

ダブルクリーンが良い感じです。

ダブルクリーン」に惹かれてKR-47Aを選択したわけですが、結果として非常に満足しています。

上段の発光炎式で「高温で臭いを燃やす」と謳っていますが、実際燃焼中の臭いは全然気にならないです。気になるのは消火の時。「ニオイセーブ消火」という機能がついていますが、こちらに関しては多少マシなのかなぁと思う程度でした。まぁ換気すれば良いだけなのであまり気にはなりません。

下段の赤熱式の「遠赤外線であたたかい」+上段の「白い特殊コーティングが遠赤外線を発生」はほんとにじんわり温かくて良いです。KS-67Hみたいなタイプとの比較は出来ませんが、上段は揺らぐ炎も見えて視覚的にも暖かいですね。そこそこ明るさもあるので夜は良い雰囲気です。

火力調整は20%の調整幅(100%〜80%)があるとなっていましたが、体感それ以上あるのではと思います。あまり絞ると不完全燃焼を起こすらしいので80%〜としているんでしょうね。
火力調整と消火の様子の動画を撮ってみました。

www.youtube.com

KR-47Aで氷点下は乗り切れるのか?

これから12月、1月と寒くなってくるわけですが、今の寒さ対策でどこまで対応できるのか今後試してみたいと思います。

続きはこちら
squidapache.hatenadiary.com


www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com